きれいの素

年齢を重ねても、視覚障害があっても、小さな幸せはすぐそこに🎶

白杖デビュー、思ったより緊張せずに今の自分を受け入れることができた。

こんにちは。もみじです♪

 

先延ばしにしていた白杖をデビューしました。

何か障害などをお持ちの方で、それをサポートする器具を持ったり付けたりすることに、躊躇の気持ちがある方がいたら、何かのきっかけになればと思い、書き記します。

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私は進行性の目の難病網膜色素変性症です。

 

www.kirei-no-moto.com

 

 

若い頃は、子育てをしながら車の運転もしていましたが、怖い思いをしてからでは遅いと、10年以上前に運転をやめました。

 

その後、視覚障害5級の手帳を取得し、それから数年以上経って、現在は12級の手帳を持っています。

白杖をつきたくても勇気がなかったころ

白杖は全盲の人だけではなく弱視や視野障害の人も持っています。

 

街で白杖をついている人を見ると、上手に歩行している人が多く、その方たちが「どのぐらい見えているのかなとしばらく立ち止まって見てしまうことも、しばしばありました。

 

私もあんな風に白杖を持って安心して歩きたい。

そう思いながらも、「周りからどう見られるのかなという気持ちが強く、なかなか行動に移せませんでした。

 

杖代わりにキャリーバッグを手元に引いていた頃も…

杖はwww.kirei-no-moto.com

 白杖はいつも折りたたみ、ポーチに入れて持ち歩いていました。

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県立リハビリセンターでの体験会も中止に

県立リハビリセンターで「白杖をつく体験会」があるということがわかり、予約をしていたのですが、新型肺炎の感染拡大防止のため中止になりました。

 

次回は6月にあるかもしれず、今の状況ではまだ未確定

体験会に参加してから白杖を持って街に出ようと思っていた私にとっては、そのステップとなるきっかけがなくなってしまい、いつデビューしようか悩んでいました(^^ゞ

本日デビュー!さっそく改札でどやされる

今日、初めて白杖を持って電車に乗り、街を歩いてみました。

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駅のホームで電車を待っている時、なんだか相棒がそばにいるかのような、そんな安心感がありました。

どう見られているかという事より、安心感のほうが断然大きかったです。

 

目的地の駅に着き、今まではとてもコワかった改札付近。

時間帯が昼間であることと、コロナの影響で人は少なくゆったり歩けました。

 

スマホをかざして改札を出るわけですが、右手に白杖を持っていたため、持ち替えることがスムーズにできず、かざし方が良くなかったのか…

キンコーン🎵

あれ?

残高があるのにおかしいと思い、隣の改札へ

またもや

キンコーン🎵

 

その瞬間、後ろから

「何やってんのよ!と思いっきりどやされました^^;

 

女の人の声でした

お顔は見ていません。

 

すると駅員さんが駆け寄って声をかけてくださり、ICカードのチェックをする方へ誘導してくださって…ほっ。(^.^;

 

駅員さん曰く

「後ろの方が近すぎて、誤作動をしただけですね」と。

 

そういえば、私がスマホをかざしたとき、改札は開いていたのです。

ということは、後ろの方のタイミングが早すぎてキンコーンが鳴ったのかしら?

 

私がキンコーンを無視してサッと出てしまえばよかったってこと?ですね。

スムーズに通過しなくてごめんなさいね。

 

いずれにしても、間髪入れずに怒鳴れるって

ある意味スゴいなと^^;

 

でも不思議なことに、どやされたときの気持ちは辛かったというより、1秒も待てないその女性の心が傷んでいるんだと同時に感じ、このご時世ですし、なんとなくイライラしている人がたくさんいるのでは?と改めて思いました(._.)。

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その瞬間に毎日の幸せ度が表れる

人混みや混雑した電車内なので、周りの人と体がぶつかった瞬間、舌打ちする人と「すみません」「ごめんなさい」と言葉にする人との違いは、日々の生活の「幸せ度」が関係していると、何かの本で読んだことがあります。

 

プライベートや家庭内でギスギスした気持ちで暮らしていると、いつも周りに当たりたくなってしまうような気持ちがあって、そういった瞬間に相手を睨みつけてしまったりするとか。

 

私が時折、近所のスーパーで感じることは、買物かごがコツンとちょっとぶつかっただけでも、ジロリと睨み付けるおばさんと、「あら、ごめんなさい」と優しい声で言ってくださるおばさまがいます。

なるほど、そういうことか~と思ってしまいました(^^

 

いつも笑顔で「ありがとう」「ごめんなさい」と言える自分でありたい、と今日また改めて思いました(^^)

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白杖を持ってみて良かったこと

今日の体験です。

・電車に乗るとき、ホームと電車のわずかな段差を白杖の先で感じ取ることができるため、車内に乗り込むときに怖くなかった

 

・前から来る人がぶつからないようにと、しっかりと避けてくださった

 

・狭い通路で、出会い頭にぶつかりそうになってしまった時に、暖かい声で「すみません」と相手様が言ってくださった

 

・駅の改札で戸惑った時など、駅員さんがすぐに見つけて声をかけてくださるった

 

きっと他にも、自分が見えてない部分で。ありがたいことにたくさん遭遇していることと思います。

それらすべてのことに心から感謝し、自分なりの注意を払いながらゆっくりと歩行していきたいと思います。

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おわりに

視覚障害を告知をされてから20数年になりますが、見えづらいとか、歩行が怖い場所があると思うようになったのはここ数年です。

 

私はもともとせっかちで、何事も「そつなくスマートにこなしたい」と思う性格なので、挙動不審になってしまったり、モタモタして周りに迷惑をかけてしまうのが、自分にとって屈辱でしかありませんでした。

 

ですが、これからは今以上に「今の自分」を受け入れて、助けてくださる皆様に心から感謝しながら、自分にできることを何か一つでも、していきたいと思っています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます(^.^)♪

 
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