こんにちは。もみじです♪
5ヶ月ぶりに、ヘルプマークをつけてひとりで都内に繰り出しました。
自分が視覚障害者であるということを突きつけられる人混み……。
ゆるい生活活からの脱出
昨年末、足の指を骨折し、今年に入っての4ヶ月間は、
・自宅の周りのウォーキング
・家族と外出
・のどかな田舎にある実家に帰省
この生活では、ひとりで歩くことの困難さは感じない範囲の行動パターンを自ら作れていましたので、
誰も人が通っていない道を通る、明るい時間帯のみ外に出るなど、障害物にぶつかることさえなければ、視野が狭くても慣れた場所であれば、さほど不便さを感じないまま1日を終えることができていました。
ですが、ひとたび電車に乗って一人でで外出するとなると、一気に気構えが変わります!
駅のホームから電車の車両に乗り込む瞬間、
たいした段差がなくても遠近感が掴めず、足を思いっきり上げてしまったり、電車に乗りこんでからは、近くに立っている全手の人との距離感を掴むのに数分かかります。
数え挙げたらきりがありませんが、
私は視野が狭いんだった。
視覚障害者だったんだ。
ということを改めて認識し、自分ができる範囲ではありますが、周りの迷惑にならないように過ごすことに注力しています。
ヘルプマークのおかげで外出が本当に楽になった
ヘルプマークをつける前は、健常者と同じように見えているふりをしていました。
思い切り黒目を動かして、空間を把握をすることに必死。
外出時には、現地に着いた時点で視神経の疲れからくる頭痛が始まっているほど^^;
それを思えば、今はヘルプマークバックに付け、ゆったりと歩き、ゆっくりと案内板を眺めて行先を確認しています。
キヨスクのおばちゃんがすぐに「何かお探しですか」と優しく声をかけてくださり、
ほっこりした気持ちで「ウェットティッシュは売ってますか」と尋ね、おばちゃんが取ってくれました。
以前はキョロキョロしつつ、「私、困ってませんから♪」と演じていたものでした。
エレベーターに乗り込む際には、男性が私のヘルプマークに気づいてくれたのか、エレベーターから出て去りかけた瞬間、引き返してきて、締まりかけていたドアを手で押さえてくれました。
「どうぞ」と‥。
今思うと今日1日で、何回「ありがとうございます」という言葉を言っただろう。
知らない誰かに助けてもらって、「ありがとう」とお礼を言う。
お礼を言っているときには、すでにその人はもう私の視野からは出てしまっていて、はっきりと顔を見ないまま去っていってしまうということもあります。
それでも「ありがとう」と言わせてもらった私自身が、とても穏やかな気持ちで過ごして来れたように思うのです。
無理をしないで過ごすことで自信が生まれる
昔できていたことが、ちょっとずつ出来なくなってきているのを日々感じています。
階段を早足で降りて、出発間際の電車に飛び乗るとか、
駅ホームのエスカレーターに乗るとき、人の間にササッと入るとか、
↓
最後の三段でも駆け下りず、次の電車を待つ。
エスカレーターに乗るのには、ホームの人がほとんどいなくなってから最後尾につく。
でも…♪
ちゃんと目的地に着くし、会いたかった友人にも逢えるし、
美味しいランチを食べて、楽しいひと時を過ごし、
路線経路は遠回りでも乗り換えが少ない経路を選び、通常の1.5倍の時間をかければ、
どこでも行ける。
一人で行って帰ってきたことで自信がつく。
また行こうと思える。
その積み重ねで、自分の人生を萎めていかない、自分自身で開けたものにしていく♪
今はとてもワクワクしています(^.^)
神保町の駅にエレベーターが!
道路から神保町の駅の改札フロアーに降りるエレベーターができていました。
感動!
去年できたそうで…今日イチのテンション♪
【道路に面した乗降口】
【ホーム階で降りた所】
【神保町にちなんだ本棚模様】素敵すぎる!!
【黄色い点字ブロックも目立ちます】
【暗そうで明るい】嬉しい!
今まで何回か神保町の友人に会いに行っていましたが、いつも帰りは彼女が私の身を守る「相棒のキャリーバック」を持って階段を降り、改札まで送ってくれていました。
今日はエレベーターに乗っで改札まで見送りに来てくれました。
でも今後何かの折に、彼女に送ってもらえない時でも、エレベーターがあれば、キャリーバッグを持って恐る恐る階段を降りる必要はないわけです。
エレベーターありがたい~!
おわりに
無理をしないで行動することで、結果、達成感を得られ、自分の自信につながるという感覚を改めて知りました。
何らかの障害を持ち、集団の中に入っていくことが億劫になってしまったときは、スムーズに全てをこなしている人と自分を比べなければいい。
そして、これからもっと「自分自身の達成感」を積み重ね、
できないことが増えたらその分できること、感じられる感性が必ずあると信じたい。
最後までお読みいただき、ありがとうございます(^.^)♪